C21H29O12N7
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空中楼閣としての人性
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 そう云えば、金曜の午後2時前頃、ちょうど行き違いに、私が月に何度か通う四ッ谷のビルのトイレを清掃している脚の悪い掃除のおばちゃんが、市ヶ谷に向かってゆっくり仗をつきながら帰ってきていました。おばちゃんの強い印象は、早朝いつも僕らの使う小便器に素手を突っ込んで磨くように拭き掃除をしてくれて、掃除の後はとてもトイレがキレイになる事です。半年くらい前にみづゑの姉さんから聞いた話によれば、女子トイレの方では使った生理用品を洗面場のゴミ箱に直に捨てる女がいて、それがゴミ箱で爆発してるから掃除の手間がかかって困っているということでした。どうおもう?とおばちゃんから聞かれたと言っていた。同じ階のどこかに関係する女の誰か。野良猫は園芸のために肥沃にしようと人が柔らかく整えた土の処をフカフカだとばかり都合良くトイレにしていく。花壇だなんて知らないし、猫の側にとってみればどうでもいい事だから
 女子がどうだか詳しく知りませんが、男子の小便というのは極楽極楽とばかりに我侭放題で放水の型に近い。至極、皆あの男子と定められたシルエットの印の元に集っては、自己を自然に理解し解放しているのです。こういったら小さな生命感がみずみずしくも感じれる発見者もいるやもしれませんが、用を足すんであれば泉にその小さな生命の渦を慎重に注ぐこともできるわけで、ペットのワンちゃんは散歩に出てそれを考えることはきっとできないでしょう。ただ彼らは我々と違って格段に鼻が利くのです
 無意識であろうとなかろうと、私にとって泉の周りに飛び散ったそれは今日一日掛けてのDrippingになるのでした。フレッシュマンと呼ばれる若い背広の男達は毎年街からいなくはならない。男達がうなだれるようなのは労働者の対価なのか、それとも虚勢のあとの倦怠なのか。若い日本人の男の才能は、若い彼は、まるでそこに在るかのように先人から語り継がれる大きな渦にごく自然に飲み込まれていった…
 そう

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