Project title: Provisional Studies: Workshop #1 “1946–52 Occupation Era, and 1970 Between Man and Matter”
Date: December 6 – 7, 2014
Format: Action, workshop, and video documentation
Location: Kyoto Municipal Museum of Art
Curator: Shinji Kohmoto
On the occasion of the exhibition Parasophia: Kyoto International Festival of Contemporary Culture 2015, at the Kyoto Municipal Museum of Art and other venues in Japan
Participants: Shinya Aoyama, Daisuke Awata, Kanji Azuma, Ryota Fujiguchi, Hikaru Fujii, Takashi Fujikawa, Hoshimitsu Fujita, Tomoko Funase, Atsuki Hirai, Osao Hori, Kaya Kawahara, Yuka Miyata, Yoshitaka Mouri, Yoshihiro Nakatani, Akiko Nakanishi, Isao Nishii, Maki Nishiyama, Akane Okubo, Masahiro Ochi, Taiki Saito, Tatsuya Sugimoto, Yusuke Takada, Momo Takeuchi, Kahoru Tachi, Shion Tanaka, Koki Tanaka, Kenji Tanaka, Michiko Tsuda, Joh Yamasaki
Supported by Deutsche Bank
Filming equipment support: ARTISTS’ GUILD
Exhibition equipment support: Japan Foundation
*This project is realized with the support of Deutsche Bank and Parasophia: Kyoto International Festival of Contemporary Culture 2015.
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一時的なスタディ:ワークショップ#1「1946年~52年占領期と1970年人間と物質」
日時:2014年12月6日、7日
形式:アクション、ワークショップ、ドキュメンテーション
参加者:青山真也、東完治、粟田大輔、大久保朱音、越智正洋、河原夏椰、齋藤大貴、杉本龍哉、高田悠介、武内もも、舘かほる、田中志遠、田中功起、田中健司、山﨑丈、津田道子、中谷至宏、中西晶子、西井功、西山真来、牧井厚樹、藤井光、藤川琢史、藤口諒太、藤田彗光、舟瀬伴子、堀修生、宮田有香、毛利嘉孝
場所:京都市美術館
協力:ドイツ銀行
撮影機材協力・撮影:ARTISTS’ GUILD
展示機材協力:国際交流基金
*本作品は「PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015」とドイツ銀行の協力により制作されました。

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Provisional Studies: Workshop #1 “1946–52 Occupation Era, and 1970 Between Man and Matter”

Koki Tanaka PRO

アーティスツ・ノート:
2013年の冬に京都を訪れたとき、プロジェクトの下見で京都市美術館を案内してもらった。美術館と言っても、現在では自主的な企画は少なく、ブロックバスターの展覧会が巡回する、いわば貸し会場のような美術館である。その意味では現在のこの場所には興味をそそられなかった。しかしこの場所の歴史を聞かされたとき、気になることがいくつかあった。ひとつは第二次世界大戦のあと、1946年から1952年までの間、アメリカの占領軍がこの美術館を兵舎として利用していたということ。美術館の地下、階段の下の小さいスペースにはいまでも当時の靴磨きの場所が残されていて、英語で書かれた看板には営業時間が記されていた。

一番大きいギャラリースペースにはバスケットボール・ゴールが設置され、娯楽室として使われていたという。その写真も見せてもらった。また当時駐留していた第五八通信大隊はその後、沖縄に移り、2012年の再編までの間、同じ隊が沖縄の米軍キャンプに存在した。沖縄における在日米軍の基地問題は現在の問題である。そう、美術館の過去を探ることが現在の日本の社会問題へと繋がった。それぞれの場所には必ず固有の歴史がある。だけれどもぼくらはこうした偶然でもないかぎりそれらには出会わないのかもしれない。

さらにこの美術館は、日本の戦後美術史においても重要な場所であったことが当時の記録写真からわかってくる。1970年5月に美術批評家の中原佑介が企画した「第10回東京ビエンナーレ—人間と物質」という展覧会がある。これは中原本人がいうようにハロルド・ゼーマンが企画した1969年の「態度が形になるとき」やホイットニー美術館での「アンチ・イリュージョン:手続きと素材」に影響されてできあがった展覧会で、そこではカール・アンドレ、リチャード・セラやハンス・ハーケなどに混じって成田克彦や榎倉康二などのもの派の作家たち、河原温や高松次郎なども参加していた。この展覧会は同年6月に京都市美術館に巡回する。ぼくはアメリカの占領軍がバスケットボールをしていた一番大きなギャラリースペースに誰がどのような展示をしたのかが気になった。記録写真によればクリストが会場の床全体を布で覆っていた。

複数の歴史的行為によってこの場所が変容させられることで、奇妙にも芸術と戦争とスポーツがつながった。ぼくはこの歴史的事実をもとに、二日間のワークショップを京都市美術館で企画した。「人間と物質」のステイトメントの朗読、会場全体の床に布を広げる行為の再演、バスケットボール、在日米軍の問題についてのレクチャー、戦争についてのディスカッション。参加者は京都に住む高校生たち—参加者が高校生なのは、旧日本軍の制度では19才から徴兵されていた事実を参照する。5つのワークショップは緩やかに2014年現在の日本の社会状況へと接続されていく。ぼくはここで戦争の問題を扱おうとしている。現政府による集団的自衛権容認という政策変更はどういう日本の未来を導くのだろうか。日本は近い将来戦争をすることになるだろうか、ぼくたちが、戦争放棄と具体的に記されている憲法9条を持っているにもかかわらず。
(2014年8月)

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Artist's…


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アーティスツ・ノート:
2013年の冬に京都を訪れたとき、プロジェクトの下見で京都市美術館を案内してもらった。美術館と言っても、現在では自主的な企画は少なく、ブロックバスターの展覧会が巡回する、いわば貸し会場のような美術館である。その意味では現在のこの場所には興味をそそられなかった。しかしこの場所の歴史を聞かされたとき、気になることがいくつかあった。ひとつは第二次世界大戦のあと、1946年から1952年までの間、アメリカの占領軍がこの美術館を兵舎として利用していたということ。美術館の地下、階段の下の小さいスペースにはいまでも当時の靴磨きの場所が残されていて、英語で書かれた看板には営業時間が記されていた。

一番大きいギャラリースペースにはバスケットボール・ゴールが設置され、娯楽室として使われていたという。その写真も見せてもらった。また当時駐留していた第五八通信大隊はその後、沖縄に移り、2012年の再編までの間、同じ隊が沖縄の米軍キャンプに存在した。沖縄における在日米軍の基地問題は現在の問題である。そう、美術館の過去を探ることが現在の日本の社会問題へと繋がった。それぞれの場所には必ず固有の歴史がある。だけれどもぼくらはこうした偶然でもないかぎりそれらには出会わないのかもしれない。

さらにこの美術館は、日本の戦後美術史においても重要な場所であったことが当時の記録写真からわかってくる。1970年5月に美術批評家の中原佑介が企画した「第10回東京ビエンナーレ—人間と物質」という展覧会がある。これは中原本人がいうようにハロルド・ゼーマンが企画した1969年の「態度が形になるとき」やホイットニー美術館での「アンチ・イリュージョン:手続きと素材」に影響されてできあがった展覧会で、そこではカール・アンドレ、リチャード・セラやハンス・ハーケなどに混じって成田克彦や榎倉康二などのもの派の作家たち、河原温や高松次郎なども参加していた。この展覧会は同年6月に京都市美術館に巡回する。ぼくはアメリカの占領軍がバスケットボールをしていた一番大きなギャラリースペースに誰がどのような展示をしたのかが気になった。記録写真によればクリストが会場の床全体を布で覆っていた。

複数の歴史的行為によってこの場所が変容させられることで、奇妙にも芸術と戦争とスポーツがつながった。ぼくはこの歴史的事実をもとに、二日間のワークショップを京都市美術館で企画した。「人間と物質」のステイトメントの朗読、会場全体の床に布を広げる行為の再演、バスケットボール、在日米軍の問題についてのレクチャー、戦争についてのディスカッション。参加者は京都に住む高校生たち—参加者が高校生なのは、旧日本軍の制度では19才から徴兵されていた事実を参照する。5つのワークショップは緩やかに2014年現在の日本の社会状況へと接続されていく。ぼくはここで戦争の問題を扱おうとしている。現政府による集団的自衛権容認という政策変更はどういう日本の未来を導くのだろうか。日本は近い将来戦争をすることになるだろうか、ぼくたちが、戦争放棄と具体的に記されている憲法9条を持っているにもかかわらず。
(2014年8月)

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Artist's Notes:
On a trip to Kyoto in the winter of 2013, I made a visit to the Kyoto Municipal Museum of Art for an upcoming project. Even though it is called a museum, the venue now functions more as a kind of rental space for touring blockbuster exhibitions, and currently hosts only a few self-initiated projects each year. In that sense, the venue in its current state is not so appealing. However, several points of interest emerged when I was told about the history of the site. The first was that following World War II, during the period 1946–52, US occupation forces used the museum as a barracks. In the basement of the museum, in a small space beneath the stairs, there is even a shoeshine area that remains from that period, along with a sign, written in English, noting the business hours.

It is said there was a basketball hoop installed in the largest gallery space, which was used as a rec room. The curator of the project even showed me photographs from that time. Also, after completing its assignment in Kyoto, the US 58th Signal Battalion was transferred to Okinawa, where it remained stationed until reconsolidation in 2012. The unresolved issues surrounding US military bases in Okinawa are an ongoing contemporary problem. Exploring the museum’s past revealed connections with the social issues of contemporary Japan. Every site has its own specific history, but without such chance interactions we usually do not encounter these histories.

There is something else. Looking at archival photographs reveals how this museum once occupied an important place in the history of contemporary art in Japan. Curated by the art critic Yusuke Nakahara, The Tenth Tokyo Biennale, Between Man and Matter, opened in Tokyo in May 1970. Nakahara himself said that his exhibition was influenced by Harald Szeemann’s When Attitudes Become Form and the Whitney Museum’s Anti-Illusion: Procedures/Materials, both from 1969. Alongside Carl Andre, Hans Haacke and Richard Serra were Mono-ha artists like Katsuhiko Narita and Koji Enokura, as well as On Kawara and Jiro Takamatsu. In June of 1970, the exhibition toured to the Kyoto Municipal Museum of Art. I was curious to know who had exhibited in the large gallery space where the US occupation forces had formerly played basketball. According to the photographs, it appears that Christo covered the entire floor of the space with fabric.

Transformed by a series of historical actions, this place has become a vector weirdly connecting art, war, and sports all at once. Based on this history, I am planning a two-day workshop at the Kyoto Municipal Museum of Art. There will be reenactments of basketball games, a reading of the curator’s statement from Between Man and Matter, a lecture about issues related to the US military presence in Japan, an action with fabrics that relates to Christo’s installation, and discussions about issues surrounding the possibility of war in the future. The participants will be high-school students living in Kyoto. That the participants are high-school students is a reference to the fact that under the former Imperial Japanese Army system, compulsory military service began at the age of nineteen. All of this will subtly link to the social conditions of Japan in the present of 2014. I am consciously trying to deal with issues related to war here. What kind of future will the current government’s policy shift approving the right to collective self-defense bring about for Japan? Perhaps, in the near future, Japan will again find itself engaged in a war, in spite of the explicit rejection of war in Article 9 of the Japanese constitution. (August 2014, translated by Andrew Maerkle)

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