ガイド

OTTサービスの実際のコスト

はじめに

コンテンツクリエイターやメディア企業にとって、OTT動画サービスの立ち上げは、次世代のコンテンツ配信を通じ事業を拡大するための大きなチャンスです。モバイルデバイスやスマートTV、ウェブでのストリーミングは、NetflixやAmazon、Disney、Huluといった有名企業に限らず、あらゆる業界に広まってきています。

OTT事業を行うなら、チャンネルを作成し、維持していく上で、多くの選択肢の中からサービスを選ばなければなりません。視聴者は、日頃利用しているエンターテイメント配信プラットフォームの最高水準の品質に慣れています。利用が簡単で信頼性の高い視聴体験を提供できなければ、どれほど時間と労力をかけて作ったコンテンツでも、成果を生みません。

ストリーミング事業を適切に行うには時間をかけることはもちろん、目標、技術面、リソース、視聴者のニーズを慎重に検討する必要があります。オーディエンスのニーズに応えるため、請負業者やフリーランスのデベロッパーにカスタムソリューションの開発を依頼する事業者もいますが、外部の事業者やプラットフォームとのやりとり、技術面での対応に時間を要し、コンテンツを作成したり戦略を練る余裕がなくなり、あまりの複雑さにプロジェクトを継続できなくなってしまうこともありえます。

このガイドでは、チャンネルを立ち上げる上で必要なツールやコストを踏まえ、OTTプロバイダーを適切に検討するための方法をご紹介します。自分のチームや組織、そして最も重要なオーディエンスに、どうすれば最良のサービスを届けることができるか、見ていきましょう。

Vimeo OTT

正しいストリーミングは時間を伴う

Video player

動画のアップロード/トランスコーディング

ファイル配布 (CDN)

ウェブサイトとアプリ

コンテンツ管理

分析

お支払

エンドユーザーカスタマーサポート

OTT配信アプリを開発する上で、実際に必要なものは?

OTTアプリの開発は玉ねぎのようなもの。泣きたくなるから、というわけではなく、たくさんの層がある、という意味です。層を加え、継続的に維持、管理することを考えると、それは非常に高くつきます。

カスタムOTTアプリを1つ開発するだけで、6桁もの金額がかかる場合もあります。今では、コンテンツを複数のデバイスやプラットフォームで配信することは必須事項となっています。「スマートTVの進化が非常に著しく、そうしたデバイスにすばやく対応できないSVOD事業者は誰からも見向きされないという状況になりつつあります。」とHistory HitのゼネラルマネージャーであるJames Carson氏は語ります。

様々なプラットフォームやデバイスに配信できるストリーミングアプリに加えて、OTTソリューションが自分のコンテンツ戦略にどのように役立つかを検討することも必要になります。ライブストリーミング、オンデマンド動画は必要なのか。サブスクリプションやトランザクション、ライブペイパービューなど、複数の収益化方法を導入すべきかどうか。

こうしたニーズを満たそうと複数のアプリをカスタムビルドしていくと、そのコストはすぐに6桁になってしまいます。

テスト、設計、最適化

高品質のストリーミングサービスを提供するには、精力的なチームが何度もユーザーテストを重ね、問題を解決し、継続的に開発を行う必要があります。

ゼロからOTTチャンネルをカスタムビルドするには、多くのチームや業者と協働する必要があります。作業がタイムラインに従って順調に進んでいるかどうかは、自分とチームで把握し、管理しなければなりません。

ターンキー方式のOTTプラットフォームなら、以下のようなメリットがあるのでアプリ開発がとても簡単です。

  • 専属チームによる管理
  • 着実な製品ロードマップとタイムラインに準拠
  • 迅速かつスムーズな目標達成

しかし、OTT事業はアプリ開発だけで終わりません。アプリの管理と維持を継続的に行うには、十分なリソースが必要です。

「当時の財務状況や目標に鑑みて、Vimeoは弊社のニーズを満たすことのできる唯一のプラットフォームでした。おかげで私たちは、自分たちだけではできなかったことを成し遂げられたのです。」
Jason Wine氏SOMM TV 社長兼最高クリエイティブ責任者

アプリの規制と要件

アプリには頻繁な更新と技術的な管理が必要です。ストリーミングアプリでは、ウェブサイトでコンテンツを配信するよりも頻繁にこうした対応を行う必要があります。Apple、Amazon、Rokuなどはそのプラットフォームでアプリを配信しているクリエイターに様々な要求をしてきますが、クリエイターは常にそれに従わなければなりません。

そのため、アプリが一定の基準を満たし、バグがなく、絶えず管理されていて、改善用のアップデートが行われていることを、チームの誰かが保証する必要があるのです。それだけなく、はじめにアプリをいずれかのアプリストアに公開するとき、アプリが適切な水準に達していなければ、登録を拒否され、最初からやり直さなければいけない場合もあります。OTTアプリを立ち上げる上で見落とされがちですが、これも多大な労力を要するプロセスです。 (Appleは、2020年に初めて申請されたアプリのうち、100万個ものアプリを拒否しています。

複数のアプリでストリーミングを行う企業にとって、ユーザーフレンドリーでありながら、最新の技術的課題に対応し、高品質の動画と音声のストリーミングを維持することは実に大変な作業となるのです。

「機能面について言えば、Vimeo OTTはNetflixと同様に優れたプロダクトです。SVODの基本的な視聴体験の標準化が行われており、Vimeoはそれに対応することができています。」
James CarsonHistory Hit社、ゼネラルマネージャー

柔軟な収益化ツール

高品質なコンテンツを作成しており、より多くのコンテンツを求めるオーディエンスがいるのなら、あとはそれを収益化するだけです。動画コンテンツを収益化する方法はたくさんあります。自分の目標、オーディエンス、コンテンツの種類、ビジネスモデルに適したものを選びましょう。

OTTコンテンツを収益化するツールや戦略について、簡単に紹介します。

SVOD:サブスクリプション・ビデオ・オンデマンド

TVOD:トランザクショナル・ビデオ・オンデマンド

Live PPV:ライブペイパービュー

AVOD:広告ベースのオンデマンド動画

FVOD:無料のオンデマンド動画

OTT戦略では、異なる複数の収益化モデルを柔軟に利用することが重要になります。サブスクリプションチャンネルとライブペイパービューの両方を提供することで、より独占的なコンテンツを作成し、個々の視聴者から収益を増やすことができます。

しかし、アプリを横断して複数の収益化モデルを提供するには、複雑な技術的問題を解決する必要があります。カスタムビルドで対応する場合、作業が大幅に増えるため、結局1つしか選択できないということもあります。

スムーズでシームレスな購入手続き

視聴者を増やし、コンテンツへのアクセスや決済方法をより多く提供する方法として、コンテンツを世界中で視聴可能にすること、アプリ内で決済できるようにすることがあげられます。海外のオーディエンスに対応したければ、OTTアプリの購入に国際決済用の価格オプションを組み込みましょう。(Vimeoは100の異なる通貨での支払いに対応しています。)

さらにOTTアプリ内で決済できるようにすれば、ウェブサイトでしか決済できない場合に比べて、より購入がスムーズかつ簡単になります。アプリが複数通貨での決済やネイティブペイメントに対応すれば、コンバージョン率が改善し、ユーザーの負担が減り、マーケティング効果も向上します。もちろん、こうした決済処理も開発が必要な層の1つです。それを維持、管理する必要もあるので、カスタムビルドの費用はさらにかさみます。TessituraMariana Tekのような業界標準の決済システムをすでに利用している場合は、使用中のプラットフォームにOTTプラットフォームを統合することができるかどうか確認しましょう。

さまざまな収益化戦略を試し、実装できる柔軟性を持ったプラットフォームでOTTネットワークを立ち上げることで、ターゲットにしているオーディエンスのニーズを満たすサービスを提供できます。

「ペイパービューがなくなることはないでしょう。これを適切に利用し、マーケティングをきちんと行えば、収益を大幅に増加させることができます。Vimeoでは、コンテンツとトランザクションサービスがすべて一か所で処理されるため、非常に使いやすいです。」
Emily McCartyGeneral Manager, Speed 51

ローカリゼーション、言語、サポート

OTTチャンネルで成功を収める上で、最も重要なのは視聴者にスムーズなユーザーエクスペリエンスを提供することです。ユーザーエクスペリエンスの大部分を占めるのはストリーミングコンテンツですが、ローカリゼーションやカスタマーサポートなど、他にも考慮しなければならない分野があります。

ターゲットにしているオーディエンスにもよりますが、ストリーミングアプリを多言語での閲覧や購入に対応させることで、収益を増やせる場合があります。好きな言語や通貨を選べるようにするなど、重要な場面でユーザーの負担を減らすことで、コンバージョン率だけでなく世界中のユーザーの体験を向上させることができます。

他にも、サブスクライバーからのOTTサブスクリプションに関する質問に対応することについても考えておかなければなりません。支払い情報の変更やログイン時のトラブルなどに対応し、やり取りの記録、質問への回答、チケットを解決済みにするなどの処理を行う人員が必要になります。

カスタマーサポートはそれだけで多大な労力を要し、自分たちで対応した場合はそれだけで時間がなくなってしまいます。質の低いカスタマーサポートが顧客離れにつながることは周知の事実です。技術的な面はもちろんですが、カスタマーサポートについてもスムーズで効率的なワークフローを構築する必要があります。

Vimeo OTTのようなエンドツーエンドのソリューションは、カスタマーサポートがサービスに含まれている点でカスタムビルドよりも便利です(Vimeoは迅速な返答を保証するSLAを導入しています)。OTTチャンネルが成長すれば、当然ユーザーからの問い合わせも増えます。こうしたことを予期し、適切に対応できるように備えておくことが大切です。

直感的なコンテンツ管理

サブスクライバーにとって最も重要なのはスムーズな視聴体験ですが、作業チームにとっても、直感的なコンテンツ管理システム(CMS)は等しく重要です。完成したコンテンツをシェアするときは、アップロード、公開、配信まで滞りなくスムーズに済ませたいもの。

整理され、使いやすいCMSがあるのとないのとでは、クリエイター側の負担に大きな差が生まれます。少人数のチームで作業している場合はなおさらです。

Vimeo OTTは誰でも動画コンテンツをすばやく、効率的にアップロードして管理できるように設計されています。直感的で使いやすいので、チームの全員がすぐにコンテンツをアップロードして配信できます。

「自作コンテンツをオーディエンスに配信するシステムを構築する上で、Vimeo以上にユーザーにとって使いやすく、網羅的なソリューションはありません。」
Carlos Bradley氏SOMM TV、マーケティングおよびコンテンツ担当ディレクター

プラットフォームとパートナーシップ

OTTプラットフォームを立ち上げるのは簡単なことではありません。さらにそれを維持、管理していくには時間、リソース、労力がかかります。カスタムビルドに対してOTTプラットフォームプロバイダーを利用することのメリットの一つは、OTTの理解、イテレーション、イノベーションを専門にしている企業とパートナーシップを結び、協働できることです。

サポートシステム、相談窓口、そして継続的な機能改善のロードマップがあるのとないのとでは、その後の成果に大きな違いが生まれます。OTTプラットフォームはまさに、自社と顧客の双方の事業をサポートする配信パートナーとなるのです。

「Vimeoとの共同作業は素晴らしい経験となりました。Vimeoチームの有能なメンバー達にとても感謝しています。Vimeoも当社もプロフェッショナルで成熟した組織なので、相性もぴったり。彼らは必ず期待に応えてくれます。」
Gregor Angus氏True Royalty 共同創業者兼CEO

オンボーディングとサポート

OTTプロバイダーを利用するときは、自身のOTT経験の有無にかかわらず、アプリの立ち上げやリニューアルのプロセスをガイドしてくれる誰かがいた方が、自分にとってもオーディエンスにとってもスムーズに事が運びます。カスタムビルドの場合は、デベロッパーはアプリの開発をするだけで、申請プロセスのサポートはしてくれません。

Vimeoはお客様とのコラボレーションを誠心誠意行います。テクニカルプログラムマネージャーからなるソリューションチームが、お客様のサイトの立ち上げをサポートし、事業ニーズに基づくVimeo OTTの使い方を丁寧にご説明します。また、2,000以上のOTTアプリを立ち上げてきた実績から学んだ最善の方法をお伝えします。

ローンチ後、運営していく段階になったら、アカウントマネージャーがVimeoのチャンネルの成長と成功に向けて親身にサポートし、情報提供やご提案を行います。

「弊社がVimeoとのパートナーシップから得たものは大きく、非常に感謝しています。Vimeoは私たちの意見をよく聞いてくれるので、それが信頼を築き、関係性をさらに前へと推し進めてくれます。」

Greg Maish氏、 President at ISC Sports

データに基づいた動画戦略

カスタムビルドを検討するなら、動画の配信やアプリ内決済の他にも、チャンネル登録後の視聴者の行動など、把握しておくべき情報があります。

OTTチャンネルの成長戦略は、他の事業戦略と同じように絶えず変化し続けます。常に時代の先端にいるためには、ユーザーデータを総合的に把握し、将来の戦略を練る際に情報に基づいた判断を行えるようにしておくことが必要です。

利用しているOTTアプリで、顧客の行動データの取得、毎月の支出や収益の記録は可能でしょうか?どのコンテンツまたはストリーミングが最も人気があるか、把握できますか?事業戦略を最適化し、視聴者が求めるコンテンツを提供する上で、詳細なデータや分析は大きな力になります。

データの取得と可視化

データの処理は非常に手間と時間がかかる作業です。通常、OTTプラットフォームには分析データが含まれているため、業界のトレンドを素早く把握したり、データに基づいて新しく戦略を練ったりすることができます。データを取得し理解できたら、レポートを自動化することで毎月の作業時間を短縮することが可能です。

Vimeo OTTダッシュボードでは、OTTチャンネルの売上や動画に関する指標の詳細を確認することもできます。

Vimeo OTT

必須の分析データ

売上高

支出

ARPU:ユーザーごとの平均収益

解約率:

LTV:顧客生涯価値

MRR:月次経常収益

無料トライアルからのコンバージョン率

「Vimeoとパートナーを組む以前に当社が抱えていた主な問題の1つは、経費を予測できないことでした。 Vimeoのダッシュボードには多くのデータが表示されるため、購入すべきコンテンツと開発すべきプラットフォームについて重要な決断を下すことができます。」
Jason Connolly氏MHZ Choice社 クリエイティブ VP

OTTプラットフォームを選ぶとき、自分にこう問いかけてみましょう。「このデータの測定、利用、分析は可能だろうか?」事業を運営するには多くのことをこなさなければならず、自分の時間の価値を知る必要があります。OTTプラットフォームは通常、カスタムビルドよりも充実した自動化された分析機能を提供しており、事業を進める上でより的確な判断をサポートします。

OTTチャンネルのマーケティング

OTTチャンネルの立ち上げは1つの段階に過ぎず、その後もオーディエンスを呼び込み、サブスクライバー(チャンネル登録者)になるよう促し、維持する必要があります。当然、それには時間も、リソースも、労力もかかります。

「数年前は、SVODといえば『お金のなる木』のようなものでした。SVODを始めさえすればたくさんのサブスクライバーを獲得できる、と誰もが考えていたのです。でも実際は、それはとても難しいことです。」

James Carson氏、 History Hit ゼネラルマネージャー

Vimeoは、潜在的サブスクライバーとの関係性を築き育成する以下のようなアプリ内メソッドを提供しています。

  • メーリングリスト:顧客を分類し、ターゲティング、パーソナライズしたメールを送信
  • プロモーションコード:1ヶ月またはそれ以上の割引
  • クーポンと割引:視聴率を向上するための定期的または一時的な割引価格
  • 無料トライアル:リスクフリーの視聴機会を提供し、視聴者を獲得

動画チャンネルを立ち上げ、宣伝する上で重要なもう一つの戦略は検索エンジン最適化(SEO)です。あなたのコンテンツに興味を持ち、熱心なサブスクライバーになってくれる人を見つける上で、検索エンジンはとても有効です。SEOツールを適切に扱い、コンテンツを見つけやすくして新しい視聴者を呼び込みましょう。

動画コンテンツの最適化にあわせて、広告の統合も検討しましょう。動画の視聴者をフォローアップ広告でリターゲティングすれば、投資額に見合った新規サブスクライバーを獲得できます。

ここで、予算について簡単なアドバイス。OTTの予算は、アプリの開発、デザインとマーケティングをまとめて考えた方が良いでしょう。アプリ開発は急速かつ予想以上に予算を消費することがあり、開発だけで予算を使い切ってしまうと、せっかくクオリティの高いチャンネルを作っても、誰にも見てもらえないということになりかねません。アプリの作成と流通にバランスよく予算を振り分けることで、アプリの成長、そしてそれを求めている人に届けるという両方の目標を両立するためのちょうど良い配分が見えてくるでしょう。

「私が学んだことの一つは、どうしても技術的な部分に資金を使ってしまいがちになるけれど、そうすると完成したものをマーケティングするための手段がなくなってしまうということです。コンテンツができたからといって、自動的に人が見に来てくれるわけではありません。」

Gregor Angus氏 True Royalty TV 共同創業者兼CEO

Vimeo Createの始め方

OTTネットワークを一から作り上げるのは複雑な取り組みです。アプリの開発、設計から、コンテンツの管理、マーケティング計画の策定、デバイスを横断したコンテンツの配信まで、幅広い範囲での作業が求められます。これには技術系の専門知識、マーケティングのノウハウ、社内とユーザーのニーズをサポートする強力なプラットフォームが必要です。

どんな種類のアプリでも、継続的なモニタリング、更新、エラーの迅速な修正が必要であり、特に365日24時間体制で作業するユーザーが利用するアプリでは、なおさら重要になってきます。これは、小規模なチームにとっては非常に大きな技術的負担です。

Vimeoのように必要なものがすべて揃った包括的なOTTソリューションを利用すれば、信頼性の高い企業プラットフォームと、いつでもサポートに応じるチームの力を借りながら、クリエイターチームを育成し、事業を拡大していくことができます。

Vimeo OTT

Vimeoを利用するメリット

コンテンツに集中

揺るぎない信頼性

分析ダッシュボード

カスタマーサポート

継続的なメンテナンスと技術サポート

迅速なアプリの立ち上げ

企業向け Vimeo

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