動画収益化を進化させる4つのブランド事例|Vimeo OTTの活用法

Delanda Coleman is the Director of Product Marketing, OTT at Vimeo.
Delanda Coleman
Vimeo OTTを活用するクリエイターが、ライブ配信のペイパービューやアプリ内購入などで動画収益化を実現中。OTTサービスの可能性が広がっています。

今や、コンテンツをオンラインで収益化する方法は実に多様化しています。業界でSVOD(サブスクリプション型動画配信)として知られる定額課金モデルが主流である一方で、レンタルや購入(TVOD)といった単発型の課金、ライブ配信のペイパービュー(PPV)などを組み合わせた柔軟な戦略で、新たな収益源を生み出すクリエイターも増えています。

さらに、パワフルなアプリと組み合わせることで、こうした動画収益化の取り組みはより高い効果を発揮しています。Vimeoのデータによると、ブランド専用アプリを持つことで、OTTチャンネルのサブスクリプション登録が最大20%増加し、解約率は最大33%減少するという結果が出ています。

Vimeo OTTでは、自社ブランドアプリ内にペイパービュー・レンタル・一括購入などの選択肢を追加することで、より多くの視聴者を惹きつけ、収益アップにつなげることが可能です。こうしたOTTの機能が、実際にどのように活用されているのか――日々使いこなしているブランドたちの実例から、そのヒントを見つけてみましょう。

ISC Sports

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ISC Sportsは、インディアナ州のあらゆる競技レベルを網羅する、ライブ&オンデマンドのスポーツ配信を提供する同州屈指のスポーツ配信サービスです。「最初は自分たちでストリーミングサービスを構築しようと考えていましたが、Vimeoには必要なものがすべて揃っていて、しかもテンプレートが非常に使いやすかった。まさに理想的でした。ウェブとアプリの配信環境も数か月で構築できました。Vimeo OTTに必要な機能がすべて備わっているおかげで、スポーツイベントの配信に専念できています」と、ISC Sports Networkの代表Greg Maish氏は語ります。

ISC Sportsは、インディアナの熱心なスポーツファン向けにサブスクリプション型プランを提供する一方で、話題性の高いイベントに向けたチケット販売や広告出稿など、より柔軟なマネタイズ手段も求めていました。Greg氏は次のように述べています。「Webとアプリの両方で使える柔軟な収益化オプションのおかげで、スポーツパートナーへの提案の幅が広がり、収益全体の底上げにもつながっています。サブスクリプションに加え、アプリ内で直接決済できる機能は、ペイパービュー型イベントの売上拡大にも大きく貢献しています。」

当初はWeb配信のみでスタートしたISC Sportsですが、Vimeoチームの支援を受けて、わずか3か月で6つのアプリを立ち上げ、OTTサービスとしての展開を一気に拡大しました。アプリの導入以降、ISC Sportsの有料登録者数は180%増加しています。

Speed 51

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Speed51は、アメリカのグラスルーツレーシングやショートトラックレースに特化したオンラインメディアで、レースイベントの編集記事やライブ配信をファンに提供しています。20年前、舞台裏のストーリーや注目レースの情報をファンに届けるために始まった事業は、今では充実した編集コンテンツと拡大中のOTTチャンネル「Speed51.tv」を擁する、強力なデジタルメディアへと成長しました。

Speed51のゼネラルマネージャー、Emily McCarty氏はこう語ります。「当初の想定以上にペイパービューのライブ配信に頼る形になりましたが、それはパンデミックの影響によるものでした。レースは最初に再開されたスポーツのひとつで、新しいコンテンツやスポーツそのものを求める需要から、視聴者や顧客が一気に増えました。」パンデミック下では、標準のSVODサービスに加えて、ペイパービュー形式のライブ配信を提供することで、現地チケット販売の損失を補填する機会が生まれました。視聴者にとっても、久しぶりにライブスポーツを楽しめる手段となりました。

さらにEmily氏はこう付け加えます。「ペイパービューは今後もなくなることはないと思います。うまく活用して適切にマーケティングすれば、収益面で大きな後押しになります。Vimeoとの連携も非常にスムーズで、コンテンツの管理から決済サービスまで、すべてをひとつのプラットフォームで完結できる点が助かっています。」

GazeboTV

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1985年の『赤毛のアン』をはじめ、カナダで長年愛されてきた映画やミニシリーズを数多く手がけてきたSullivan Entertainment。同社は、こうしたクラシックな時代劇作品を世界中の視聴者に届けるために、独自のOTTサービス「GazeboTV」を立ち上げました。

「2015年に独自のストリーミングサービスを立ち上げたのは、ビデオやDVD販売からデジタルでの動画収益化へと舵を切るためでした」と、Sullivan EntertainmentのプロダクトマネージャーであるMckenzie Sullivan氏は語ります。「私たちは小規模な制作会社なので、アプリ開発に手をかけるよりも、コンテンツ制作と視聴者とのつながりにリソースを集中したかった。Vimeoはまさにそれを実現してくれたんです。」

GazeboTVでは、視聴者が自分の好きな端末からお気に入りのクラシック映画を楽しめるように、柔軟で創造的な視聴モデルの導入を目指していました。「私たちはTVOD(都度課金)モデルを採用しています。これにより、お客様はコンテンツのデジタルコピーを所有し、いつでもアクセスできるようになります」と、Sullivan Entertainmentのプロダクトマネージャー、Mckenzie Sullivan氏は語ります。

「Vimeo OTTに移行したのは、TVODモデルに対応しているうえ、配信に必要な機能がすべて揃っていたからです。移行後すぐにAndroidおよびAndroid TV向けアプリの提供も可能になり、国際的なTVOD売上が大きく伸びました。」

DIRTVision

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DIRTVisionは、World Racing Groupが運営するライブ&オンデマンド型の配信サービスで、アメリカの迫力あるダートレースを楽しみたいファンにとって欠かせない存在です。World Racing Groupの広報・デジタル・コンテンツ部門エグゼクティブディレクター、Cristina Cordova氏は次のように語ります。「DIRTVisionでは、これまでもさまざまなサービスを通じてレースの配信を行ってきましたが、自社開発のプラットフォームでは対応しきれなくなった段階で、Vimeoへの移行を決めました。信頼できるひとつのパートナー、ひとつのプラットフォームに統一する必要があったのです。」

無料で7,000時間以上のレース映像が楽しめる「Video Vault」をはじめ、DIRTVisionでは多様なデバイスへの対応も重視しています。「Vimeo OTTのおかげで、iOS、Apple TV、Android、Android TV、Amazon Fire TV、Roku、Samsung、Xbox向けのアプリを5週間以内に立ち上げることができました。もともと使っていたオリジナルアプリは、リリースまでに1年以上かかっていたんです」とCristina氏は述べています。

DIRTVisionの価値を高めているのはVideo Vaultだけではありません。すでに今年400以上のレースを配信しており、ライブのペイパービューやアプリ内課金を活用することで、安定した運営体制を実現しています。「Vimeo OTTでは、月額・年額のFAST PASSサブスクリプションを継続しつつ、ライブのペイパービューイベント、さらにアプリ内決済も提供できる点が大きな強みです」とCristina氏は語ります。

動画の収益化に興味のあるクリエイターの方は、Vimeoを活用して動画を作成共有管理する方法もぜひご覧ください。ライブ配信Vimeoの動画ホスティング画面録画ツールテレプロンプター機能動画分析ツールなど、多彩な機能をご紹介しています。

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