
動画を使用すると、ストーリーを伝えたり、製品を紹介したり、より没入感の高い体験を作成したりできます。クリック可能なリンクは、動画クリエイターや企業にとって、さらにエンゲージメントを深めるための重要なインタラクティブ要素を追加することができます。
動画内リンクは、ほとんどの動画プラットフォームにある典型的な概要欄内のリンクとは異なります。動画内のクリック可能なリンクは動画自体の中に存在し、従来のテキストリンク、ホットスポット、オーバーレイ、またはチャプタータイトルといった形式を取ることができます。
クリック可能なリンクは、視聴者にとって動画コンテンツの価値を何倍にも膨らませ、ひいてはビジネスにとっての価値も高めます。
以下では、Vimeo動画とYouTube動画にリンクをつけて、よりインタラクティブな動画を作成する手順をご紹介します。
Vimeo動画にクリック可能なリンクを追加する方法
Vimeoでは、インタラクティブな動画体験を作成する方法をいくつか提供しています。連絡先フォーム、カード、終了画面、ホットスポット、オーバーレイから選択して、視聴者の注意を引きつけましょう。
1. 連絡先フォームの追加
その名前のとおり、連絡先フォームは視聴者の連絡先情報を取得するのに役立ちます。動画の再生前、再生中、または終了後に連絡先フォームを表示するように指定できます。
動画の好きなタイミングでフォームを表示するオプションがあります。連絡先フォームを使ってコンテンツを制限し、リード生成戦略の一環としてユーザー情報を収集できます。
追加のアドバイス: 視聴者が連絡先フォームをスキップできるようにすることも検討できます。コンテンツを制限しない限り、視聴者に連絡先情報の共有を強制しても意味がありません。
Vimeo動画に連絡先フォームを追加する方法
- 動画設定の「インタラクションツール」タブに移動し、下にスクロールして「連絡先フォーム」を選択します。
- 連絡先フォームを表示するタイミングを選択します。
- 「メールプロバイダー」セクションにある「接続」ボタンを使用して、フォームを1つまたは複数のパートナーのメールマーケティングプラットフォームに直接接続します。
- 次の画面に表示される利用規約に同意します。ご利用のEメールプログラムにログインし、Vimeoに接続します。
- 収集した情報を同期するために少なくとも1つのメーリングリストを選択し、「適用」を押して変更を保存します。

2. カードの追加
カードは動画内リンクのもう一つの形式です。カードは短い時間(通常は6秒間)表示される通知スタイルのリンクです。これらのカードは、見出しだけを含めてシンプルにすることも、例のように説明、リンク、サムネイルなどを使用して具体化することもできます。

Vimeo動画にカードを追加する方法
- 動画設定の「インタラクションツール」タブに移動し、下にスクロールして「動画再生中」のドロップダウンメニューから「カード」を選択します。
- カードに表示する情報をフィールドに記入します。カードの表示には、少なくともタイトルとタイムスタンプが必要です。
- 完了したら「追加」ボタンを押し、「保存」を押します。
注意: 追加できるカードは1秒あたり1枚までです。
3. 終了画面の追加
終了画面は動画の最後に表示されます。動画内のこれらのリンクをカスタマイズする方法はいくつかあります。
- クリック可能な背景画像を含める
- ソーシャルメディア共有アイコンを追加する
- 連絡先フォームを表示する
- CTAボタンを挿入する
- 視聴者を別の動画に誘導する

Vimeo動画に終了画面を追加する方法
- 動画設定の「インタラクションツール」タブに移動し、下にスクロールして「動画終了後」を選択します。
- 「終了画面」のドロップダウンメニューを選択します。
- 終了画面の種類を選択した後、「追加」、「保存」の順に選択します。
4. チャプターの追加
チャプターは長編動画に最適です。動画コンテンツをセグメント化できるため、別のセクションへの移動やジャンプ、コンテンツの流し見、重要な部分の見直しなどが簡単になります。
Vimeo動画にチャプターを追加する方法
- 動画設定の「インタラクションツール」タブに移動して「チャプター」セクションまで下にスクロールし、「+新規」をクリックして新しいチャプターを作成します。
- 新しいチャプターのタイトル(50文字まで)と動画に表示されるタイムスタンプを入力します。
- チャプターの追加と編集が完了したら、「保存」を押します。

カードと同様に、動画に追加できるチャプターは1秒あたり1つまでです。どの動画にも最大100個のチャプターを含めることができます。
5. 動画ホットスポットの追加
インタラクティブ動画のホットスポットは、視聴者を別のページ、動画内のセグメント、または新しい動画に誘導する、動画内のクリック可能なポイントまたはCTAです。たとえば、購入機能付き動画の場合は、製品ページへのホットスポットになります。
動画内の特定の位置に固定するホットスポット、または動画内の人や物と一緒に移動するホットスポットから選択できます。
動画にホットスポットを追加するには:
- 動画を再生して、ホットスポットを追加する物や人を選択します。
- 「ホットスポット」セクションで、ホットスポットを追加する場所を特定したら、画面の右上にある(+)アイコンをクリックします。
- Vimeoのテンプレートギャラリーからホットスポットのデザインを選択するか、カスタムデザインを作成します。
- 追加する対象の物/人に対するホットスポットの位置を調整します。
- ホットスポットを固定するか移動させるかに応じて、「オブジェクトに固定」オプションのオンとオフを切り替えます。

6. インタラクティブオーバーレイの追加
最後に、動画オーバーレイは、視聴者がホットスポットを操作したとき、または動画が特定のタイムトリガーイベントに到達したときに、動画に表示される追加レイヤーです。
オーバーレイには、テキスト、画像、オーディオ、動画、CTA、アニメーションなど何でも追加できます。
動画にオーバーレイを追加する方法
- 動画をVimeoにアップロードし、タイムスタンプを選択してオーバーレイを追加します。
- オーバーレイの位置とスタイルを設定します。
- リンクや情報パネルなどのオーバーレイアクションを選択します。
- プレビューを表示し、「保存」を押します。
YouTube動画にクリック可能なリンクを追加する方法
次に、YouTube動画へのリンク追加について説明します(YouTubeでは、Vimeoなどのプラットフォームとはプロセスが異なります)。オプションは次のとおりです。
1. 動画概要欄へのリンクの追加
クリック可能なリンクは、YouTube動画の概要欄に追加するのが一般的です。動画の概要欄にリンクを追加すると、視聴者が商品、ウェブサイト、サブスクリプションリンク、またはアフィリエイトリンクを見つけやすくなります。
動画タイトルのすぐ下にYouTube動画の概要が表示されます。

視聴者がリンクを見逃さないように、説明文の最初にリンクを組み込んで、視聴者が「もっと見る」をクリックしなくてもリンクが表示されるようにします。

YouTube動画の概要欄にリンクを追加する方法
- ダッシュボードの右上から「YouTube Studio」に移動します。
- 開いた新しいページで、サイドバーから「動画」を選択し、編集する動画を選択します。
- 「動画の説明」ボックスで動画の説明を編集し、追加するリンクをコピーして貼り付けます。
- 「保存」を押します。リンクは自動的にクリック可能なURLに変換されます。
2. カードの追加
YouTubeでクリック可能な動画を作成するもう一つの方法は、情報カードを使用することです。
これらは、動画の所定のタイミングでポップアップ表示されます。コンピューター画面の右側に表示された後、小文字の「i」に変わります。視聴者は「i」にカーソルを合わせて、いつでもカードをクリックできます。
動画に最大5枚の情報カードを含めて、視聴者を関連動画、(公開)プレイリスト、YouTubeチャンネル、リンクなどに誘導できます。

注意: クリック可能なカードを追加できるのは、YouTubeのパートナープログラムのメンバーのみです。また、子供向けに設定された動画にカードを追加することはできません。
YouTube動画にカードを追加する方法
- YouTube Studioにログインし、左側のメニューから「コンテンツ」を選択します。
- 編集する動画を選択し、左側から「エディター」を押します。
- ここで「情報カード」を選択し、カードを追加し始めます。
- 追加するカードごとに、動画の下の開始時間を変更します。チャンネルに誘導するカード(チャンネルカード)の場合は、リンク先を説明するティーザーテキストとカスタムメッセージを追加する必要があります。その他のカードでは、ティーザーテキストの追加は任意です。
- 「保存」をクリックします。
カード内でリンクを共有するには、YouTubeのコミュニティガイドラインと利用規約に従う必要があります。従っていない場合、動画検索エンジンによって動画からリンクが削除されたり、アカウントが完全に停止されたりすることがあります。
3. 終了画面の追加
終了画面は、エンドカードまたはエンドスレートとも呼ばれ、情報カードのようなものです。YouTube動画の最後の5〜20秒に表示されます。
終了画面を使用して、視聴者をプレイリストや動画に誘導したり、ストアなどの外部サイトへのリンクを追加したりできます。

動画に終了画面を追加する方法
- YouTube Studioにサインインし、左側のメニューから「コンテンツ」を選択します。
- 編集する動画を選択し、左側から「エディター」を選択します。
- 「終了画面」を選択し、追加する要素を選択します。
- 「保存」をクリックします。
この時点で、追加する要素(終了画面に追加するコンテンツ)として次のオプションが表示されます: 適用テンプレート、動画、プレイリスト、登録、チャンネル、商品、リンク。
繰り返しになりますが、リンクを追加する際は、終了画面が削除されたり、アカウントが停止されたりしないように、必ずYouTubeのポリシーに沿ったリンクを追加するようにしましょう。
また、子供向けコンテンツとして設定された動画、360度動画、モバイルウェブ、YouTubeの音楽アプリには、終了画面を追加できません。さらに、25秒以上の長さの動画にのみエンドカードを表示できます。
これですべてご紹介しました。準備が整ったようなら、動画をアップロードして試してみましょう。魅力的で没入感のあるクリック可能な動画を作成すれば、視聴者からの注目が集まります。