注目のお客様事例

家族経営の調理器ブランドが、動画のストーリーテリングの力を活かしていかに海外進出を果たしたか

80年以上

25本以上

5カ国以上

課題

バーミキュラは1936年の創業以来、鋳鉄工場を家族経営してきましたが、事業の活性化と日本国外への進出という課題に直面していました。職人の技術と品質へのこだわりで高い評価を得ていたものの、ブランドストーリーを語り、調理器具の価値を海外の新規市場に効果的に伝える方法を必要としていました。

兄弟でバーミキュラを率いる土方邦裕氏と智晴氏は、製品の背景にある歴史や専門性を真に表現するためには、ブランドストーリーテリングをマーケティングとコミュニケーションのコア戦略のひとつにする必要があることを理解していました。

「最大の課題は言語の壁でした。2010年にバーミキュラブランドを立ち上げて以来、日本では確固たるブランドプレゼンスを確立してきましたが、日本国外には全く伝わっていませんでした」とバーミキュラの米国オフィス責任者、Mark Hayashi氏は語ります。「文字通り、バーミキュラブランドをゼロから構築しなければならなかったのです。これは容易なことではなく、発売に先駆けて徹底した準備が必要となりました。」


ソリューション

Vermicular社は、ブランドストーリーを伝え、グローバルに展開するための強力なツールとして動画に注目し、伝統、職人技、そして料理への情熱を伝える高品質な動画制作に投資しました。また、ブランディングエージェンシーと提携し、同じ価値観を持つシェフたちと協力することで、Vermicular社は世界中の視聴者の心に響く魅力的なコンテンツを生み出すことに成功しました。

「ブランドストーリーテリングは、常に弊社のマーケティング・コミュニケーション戦略の要となってきました。私たちはバーミキュラのこれまでの歩み、そして職人の技術へのコミットメントを伝えることで消費者の共感を呼び、より深いレベルでお客様と繋がることができたのです」
Mark Hayashi氏バーミキュラ米国支社


「まずは、ブランドミッションに基づいた動画コンセプトの制作から始めました。ブランドストーリーを伝える動画であれ、製品のハウツー(使い方)動画であれ、どんなコンテンツでも当社の本質をしっかりと表現することを大切にしています」とHayashi氏。「当初は、短期的な売上にこだわるのではなく、長期的な視点でお客様の満足度を最大化することを優先しました。」「その背後にあったのは、製品紹介動画と共にハウツー動画シリーズも作成することで、お客様がIH調理器の性能を最大限に活用できるようになるという考えでした。ブランドミッションにもあるように、私たちの目標はお客様が調理器具を購入することだけではありません」と同氏は続けます。「私たちの願いは、お客様にVermicularの調理器具で料理をできるだけ長く楽しんでいただくことです。ハウツー動画の効果は明確で、おかげで弊社の製品をすでにご使用いただいているお客様だけでなく、購入を検討している方にもその使用法をよりよくご理解いただけているようです。」

バーミキュラは動画プラットフォームとしてVimeoを選び、カスタマイズ可能な埋め込み機能、すっきりとした視聴体験、シームレスなコラボレーション機能などを活用しています。

「Vimeoを選んだ理由はいくつもありますが、最初にあげるとしたら動画埋め込みのカスタマイズ機能でしょう。広告がなくすっきりしているため、ウェブサイト全体でシームレスなユーザー体験を実現し、ブランドの「感触」を保つことができます」とMark Hayashi氏は語ります。「またVimeoは、米国と日本のチーム間でドラフトコンテンツを共有するのにも便利です。5,000マイルも離れていても、簡単にフィードバックが得られます。」

成果

バーミキュラの戦略的な動画活用は、同社の海外展開の成功において極めて重要な役割を果たしました。バーミキュラの動画はブランドと製品の延長として機能し、同社のユニークなストーリーと調理器の価値を効果的に伝えています。ビジュアルとストーリーテリングの力を活かすことで、バーミキュラは言語の壁を乗り越え、新しい市場でブランド認知度を高め、顧客とのより深いつながりを育んでいます。Vimeoのプラットフォームを通じて、バーミキュラは動画を効果的に管理、配信、紹介できるようになりました。それは料理への愛を育み、家族や友人との食事を応援するという会社の使命を支えています。


「私たちはいつも、動画アセットはブランドと製品の延長だと考えています。映像は書かれた文字よりも常に効果的です。これは料理の分野では特に当てはまります」
Mark Hayashi氏バーミキュラ米国支社