
あなたは、将来の受賞することが予想されるスクリプトを完成させ、プリプロダクションの次のステップに進みたいと考えています。でも、どこから始めればよいでしょうか?まずは作品を視覚化しましょう。
スクリプト、ストーリーボード、撮影リストを組み合わせて、あなたのビジョンを撮影の制作段階に進めます。この記事では、ショットリストの強固な基盤を提供し、制作開始に役立つExcel、PDF、Googleスプレッドシートでのダウンロードが可能なショットリストテンプレートをご紹介します。
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ショットリストとは?
ショットリストは、制作中に撮影する必要のあるすべてのショットをリスト(および説明)するガイドです。その方法は一つではなく、プロダクションごとに必要なショットリストが異なり、複雑さの度合いも異なります。
基本的に、ショットリストは、映画に方向性と効率性を与えるための詳細をすべて書き出したしたチェックリストです。見落としがないように準備しましょう。
ショットリストテンプレートのダウンロードはこちら
Googleスプレッドシートのショットリストテンプレートを取得 →
ドロップダウンリストと自動入力機能を備えたGoogleスプレッドシートのショットリストテンプレートは、3つの選択肢の中で最も堅牢で実用的なため、おすすめです。「ファイル」 > 「コピーを作成」に移動して、編集可能なバージョンを生成します。
Microsoft Excelのショットリストテンプレートを取得 →
シンプルで最小限に要点を押さえたデザインです。Excelのショットリストテンプレートは、複数の場所で作業する忙しい日に考えを整理するのに役立ちます。印刷用にフォーマットされていないため、スマートフォン、タブレット、ノートパソコンでの使用をお勧めします。
Microsoft Wordのショットリストテンプレートを取得 →
Microsoft Wordのショットリストテンプレートには、ドロップダウンメニューや数値の自動計算機能がありません。つまり、すべてを手動で入力する必要があります。フォーマットは使用するプラットフォームとWordのバージョンによって異なります。
PDFのショットリストテンプレートを取得 →
こちらは印刷して記入できるPDFショットリストです。ご心配なく。特にZoomに疲れたこの世界では、アナログが恋しくなることもあります。

ショットリストとストーリーボードを使用する方法
ショットリストテンプレートに期待が高まったところではありますが、こちらでの作業を始める前に、まずストーリーボードを作成することをお勧めします。ストーリーボードは、ストーリーを進める主要なショットを視覚化するのに最適な方法です。ストーリーボードを足掛かりにして、それらのアンカーポイントを中心にショットリストを作成します。あなたがウォルト・ディズニーではないのはわかります。でも彼はもうこの世にいませんから、今ならあなたの方が上手く絵が描けるはずです。
Vimeo流ショットリストの作り方
Vimeoでは、撮影日ごとにショットリストを作成しますが、1つの大きなリストから作業することもできます。どのように整理したいかを決め、そこから進めていきましょう。
このプロセスには、2つの段階があります。
- 最初のステップは、撮影監督と一緒に撮影するシーンを選択して組み立てることです。
- 2つ目のステップは、それらの撮影の計画とスケジューリングです。上記のテンプレートを使用すると、両方を実行できます。
プロのアドバイス: 通常、撮影の順番はバラバラです。撮影リストは、場所、照明、屋内または屋外などの要因ごとにグループ化する必要があります。
たとえば、映画の冒頭で俳優がコーヒーショップにいて、その後病院に行き、映画の終わりに再びコーヒーショップに戻ったとします(個人的には、このコーヒーショップのせいで病院に運ばれたのなら戻りたくはないですが)。この場合、両方のコーヒーショップのシーンを同時に撮影するとよいでしょう。撮影シーンをグループ化するときは、繰り返し撮影を行う場所を念頭に置きましょう。
動画ショットリストの必須用語
Vimeoのショットリストテンプレートを使用せず、独自のショットリストを作成する場合でも、この用語集では、あらゆるタイプのプロジェクトのショットリストに含めるのに必要なものや、職場で遭遇する可能性のあるその他の専門用語も紹介しています。
- 音声メモ: 特定のマイクの使用、同期音のキャプチャー、環境音の録音など、音声録音に関する詳細な手順。
- ブロッキング: シーン内の俳優とカメラの位置や動きを決めること。これはショットリストを完成させる前に計画されます。
- Bロール: メインのストーリーに視覚的な面白さを加え、編集を補うために使用される、メイン以外の補足映像。
- キャストまたはタレント: 映像に写っているのは誰ですか?有名人ですか?サインもらえますか?
- サークルテイク: 監督が最も優れていると判断したテイクを示すマークまたはメモ。
- カバレッジ: 編集者にオプションを提供するために、さまざまな角度とショットサイズでシーンを撮影すること。
- カットアウェイ: カットバックする前に、メインのアクションを一時的に中断して、シーンに関連する別のものを表示するショット。コンテキストを提供したり、編集を隠すのに役立ちます。
- 被写界深度: 浅い被写界深度(被写体に焦点が合い、背景がぼやけている)または深い被写界深度(シーン全体に焦点が合っている)のどちらが望ましいかについてのメモ。
- EXT / INT: 撮影は屋外、屋内のどちらですか?日中(AM)それとも夜間(PM)ですか?
- ファイル名 / カード / ロール: ポストプロダクションに欠かせない、動画ファイル名、メモリカード、または撮影されたフィルムロールの記録。
- フィルター: レンズフィルターが必要かどうかを指定します(光量を減らすニュートラルデンシティ、反射光を減らす偏光子など)。
- フレームレート: 1秒あたりのフレーム数(24fps、30fps、60fpsなど)の指定。これはポストプロダクションでのスローモーションの動きや可能性に影響します。
- ギア: この列は通常、動画全体でさまざまなレンズを使用する場合にレンズをリストする場所ですが、特定のショットに必要な機材を含めることができます。
- 挿入ショット: シーン内の特定のオブジェクトまたは詳細のクローズアップで、メインのアクションに挿入されるもの。多くの場合、登場人物が見ているものや操作しているものを示すために使用されます。
- ISO: 光に対するカメラセンサーの感度の尺度で、画像の明るさと粒子に影響を与えます。
- 照明: 撮影時の照明設定、雰囲気、または撮影に必要な特定の照明器具に関するメモを含みます。
- 場所: これは撮影が行われる具体的な場所です。コーヒーショップの複数のエリアで撮影する場合は、「コーヒーショップ、コーナーテーブル」、「コーヒーショップ、カウンター」など、具体的に記載します。
- アクションマッチ: さまざまな角度からアクションを撮影し、アクションの同じポイントでカットを切り替え、スムーズなトランジションを作成する手法。
- マスターショット: 通常は広い視野からシーン全体を連続撮影したもので、編集の参考にしたり、ベースとして使用されます。
- MOS: ショットが同期音なしで撮影されていることを指し、Bロールや音声が不要、または後で音を追加するショットによく使用されます。
- カメラ動作: このショットの間、カメラは静止していますか、それとも動きますか?動くとしたら、どのような動きですか?
- メモ: ここには、シーンのアクションやカメラの動きをより詳細に記載します。たとえば、「カメラは、ジャックがカウンターからテーブルにコーヒーを運ぶ様子を追う。」
- ピックアップショット: エラーを修正したり、ショットを置き換えたり、編集時に必要なものを追加したりするために、メインプロダクション後に撮影される追加のショット。
- ピクチャープロファイル / LUT: 適用されるカメラ内の特定の色設定またはルックアップテーブルを指し、映像の最終的な外観に影響を与えます。
- プロップ: 撮影に必須の小道具や俳優が使用する小道具のリスト。
- 解像度: 詳細度を示すピクセル単位の動画フレームサイズ(1080p、4Kなど)。
- ルームトーン: 会話やアクションなしで録音された場所の自然な環境音。一貫した背景ノイズを作成するために編集で使用されます。
- シーン: シーン番号がここに入ります。これはわかりますね!
- セットアップ時間: シーンのセットアップまたはリセットにかかるおおよその時間をリストアップします。
- ショット: ショットは単純ではありませんが、非常に重要です。すべてのアングルが異なるショットになります。まず、コーヒーショップで2人の人物が話しているワイドショットを撮影する場合、これはシーン1のショットA(1A)になります。次に、テーブルにいる人の1人の肩越しショット、これは1Bです。その次のショットは、コーヒーショップの外で撮影したミディアムショットです。これは2Aになります。シーンが進んで、ショットカウンターはリスタートされました。プロのアドバイス: 「I」と「L」の文字は互いに見間違いやすく、数字の1によく似ているため、よくスキップされます。もう一つのプロのアドバイス: 撮影中にリストにないショットを追加する場合は、小文字の「i」を追加します(例:2Ai)。これはリストになかった「ショットの挿入(insert)」を意味します。
- ショットタイプ: さまざまなショットタイプを使用できます。ショットタイプの詳細については、こちらをご覧ください。上記では、ワイドショット(WS)、肩越しショット(OTS)、ミディアムショット(MS)について説明しました。前述のGoogleスプレッドシートのテンプレートには、11の異なるオプションが含まれています。
- 撮影時間: ここには、撮影にかかる合計時間を記載します。ショットの長さが15秒で、4回のテイクが必要だとします。その場合、60秒(15秒 x 4)となります。
- シャッタースピード / シャッターアングル: センサーが光にさらされる時間を指し、モーションブラーと露出に影響を与えます。
- サウンド: 音を収録していますか?それともBロール用に無音ですか?
- テイク数: 撮影中の各テイクの試行回数を記録する欄。
- 合計時間: 合計時間はその名のとおり、セットアップ時間 + 撮影時間で、この撮影にかかる合計時間を示します。これは、撮影日を計画する際に非常に重要です。
- 衣装: 撮影に必要な特定の衣装の詳細や変更を指定します。
ショットリストについて覚えておくべき最も重要なこと
結局のところ、ショットリストは自分に最適に機能する必要があります。つまり、完璧なショットリストを作成する方法に正解も不正解もありません。プロジェクトに役立つと思われる情報をすべて含め、必要に応じて項目を削除または追加してください。
ショットリストに関するよくある質問
ショットリストテンプレートとは?
お楽しみはこれからです。ショットリストテンプレートは、編集やダウンロード可能な撮影リストで、自分の映画に合わせてカスタマイズができます。ショットリストの作成に使用できるツールやソフトウェアがわからない場合は、シンプルに、ExcelやGoogleスプレッドシートなどを使用することもできます。または、専用の映像制作アプリや制作管理ソフトウェアを使用することも可能です。こちらのショットリストテンプレートは、すぐに使用できます: Googleスプレッドシート、Excel、Microsoft Word、PDF
ショットリストの作成責任者は誰ですか?
ショットリストは通常、ディレクター(監督)とシネマトグラファー(撮影監督)との共同作業で作成されます。小規模なプリプロダクションプロジェクトでは、1人で作業することもあります。
ショットリストとストーリーボードの違いは何ですか?
ストーリーボードは作成したいショットを視覚化した一連の図または画像であり、ショットリストはそれらのショットのそれぞれに一致する技術情報とロジスティック情報を詳細に記載した文書です。
ストーリーボードとショットリストはどちらが先ですか?
最初にストーリーボードを作成することをお勧めしますが、プロジェクトによっては、ショットリストとストーリーボードを互いにうまく調和させて作成する場合もあります。ストーリーボードはシーンを視覚化するのに役立ち、ショットリストはショットの種類や必要な機材、撮影場所などの詳細を示します。
ショットリストに含めるべきものは何ですか?
無限に可能性はありますが、あまり膨らませないことをお勧めします。ショットリストは効率を最大限に高める、すべてのことが一目で分かる次の撮影日の良きパートナーとなります。スタッフが撮影に必要とするもの(オンカメラとオフカメラの両方)、機材、外装または内装のセットアップ、撮影するシーンとアクションの説明、撮影時間、合計時間などの詳細を含めましょう。
ショットリストはどの程度詳細に作成する必要がありますか?
詳細レベルは、プロジェクトの複雑さとチームの規模によって異なります。短いプロジェクトでは、複数のカメラや部門が関わる大規模なプロダクションのように詳細にする必要はありません。
撮影中にショットリストを変更したり、リストから逸脱したりすることはありますか?
もちろんです。ショットリストは計画であり、厳密に従わなければならないガイドラインではありません。撮影現場での異なる状況や、突然のひらめきによって調整が必要になる場合があります。この調整は連続性と編集を容易にするために、全体を通して記録しておく必要があります。
動画ファイルの管理に最適なソフトウェアやツールはどれですか?
動画制作管理ツールやデジタルアセット管理システムを使用すると、ショットリストをインポートし、特定の動画ファイルまたはクリップをそれぞれのショット番号と詳細にリンクできます。ノンリニア編集ソフトウェアも不可欠で、ショットリストに従って映像を各ビンに分類し、メタデータを使用して編集プロセス中に簡単に並べ替えることができます。結局のところ、最適に動画ファイルを管理する方法は、効率的なポストプロダクションプロセスのために、撮影現場で適切にファイル名付けを行うことと、計画されたショットに物理メディアをリンクさせるソフトウェアを組み合わせることです。
まとめ
ショットリストは(必然的に)生きたドキュメントです。つまり、物事がうまくいかないことを受け入れる必要があります。撮影当日、まったく計画通り進まないこともあるでしょう。クルーや大自然の思わぬトラブルに遭遇するかもしれません。いずれにせよ、ショットリストに縛られる必要はないのです。
ショットリストはガイドとして使用できますが、何が起こっても恐れることはありません。
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