
Vimeoは、ユーザーとその視聴者に最高品質の動画体験を提供することを目指しています。こうした体験をスケールさせながら、持続可能な形で事業を運営し、2億6,000万人以上の世界中のユーザーに向けて、公平で開かれたプラットフォームを維持するために、舞台裏ではさまざまな取り組みが行われています。その一環として、ビデオ帯域幅の使用に関するポリシーを定めています。このポリシーに関してはよくご質問をいただくため、Vimeoでの運用方法やその背景について詳しくご紹介します。
多くの動画プラットフォームとは異なり、Vimeoは広告によって運営コストを回収していません。実際、Vimeoには一切広告が表示されません。その代わりに、プラットフォームの運営コストをカバーするための有料サブスクリプションプランを提供しています。プランごとに使用上限や、利用できる高度な動画ツール・機能に違いがあります。
私たちが広告非表示のモデルにこだわるのは、ユーザーが自分のコンテンツの見せ方を完全にコントロールできるからです。広告によって視聴体験が妨げられたり、他の動画が表示されて視聴者の興味が逸れてしまうような心配をする必要はありません。
Vimeoのプラットフォームは、さまざまな技術と機能によって支えられており、その中でも帯域幅の使用状況は特に注視しています。動画を配信するにはデータ通信が必要であり、これを「帯域幅」と呼びます。帯域幅とは、ユーザーが動画コンテンツにアクセスした際に使用されるデータ量のことです。動画の再生、イベントのライブ配信、さらにはサムネイルの読み込みでさえ、帯域幅が消費されます。動画にアクセスする人数が増えるほど、必要な帯域幅も大きくなります。
ここで重要な違いを押さえておきましょう。帯域幅は動画の容量とは異なるものですが、両者は相互に影響し合うことがあります(たとえば、ファイルサイズが大きい動画や、公開している動画の本数が多い場合、それに比例して必要な帯域幅も増えます)。ストレージと同様に、帯域幅にもコストが発生します。すべての動画プラットフォームは、世界中に動画を途切れなく届けるために、CDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)と呼ばれる外部サービスに依存し、その費用を負担しています。Vimeoでは、全ユーザーの99%以上に対しては、追加料金なしで帯域幅を提供しています。ただし、持続可能な提供の範囲を大幅に超える利用があった場合は、例外が生じることもあります。
具体的には、あるユーザーが月間の帯域幅利用量の上限を継続的、または大幅に超過した場合、Vimeoから個別にご連絡し、両者にとって無理のない形で今後の運用方法を一緒に検討します。こうしたユーザーに対しても、他社よりも低い料金でサービスを提供し続けられるよう努めています。このようにして、Vimeoはすべてのユーザーにとって最適な動画ソリューションを継続的に提供できるよう取り組んでいます。
Vimeoでは、ユーザー自身が帯域幅の使用状況を把握できるよう、さまざまな手段を用意しています。たとえば、使用状況を確認できるダッシュボード、製品内での通知、そしてVimeoチームからのメール連絡などです。現在、これらの手段をさらに強化し、Vimeo 帯域幅の利用状況をより透明に把握できるよう改善を進めています。
この記事がお役に立てば幸いです。Vimeoにおける帯域幅の使用に関する詳しい情報は、ヘルプセンターのFAQをご覧ください。
2022年3月18日 更新:既存の帯域幅ポリシーを全面的に見直し、コミュニティからのご意見に耳を傾けた結果、Vimeoで多くのビデオ帯域幅をご利用いただいている方々をより適切にサポートできるよう、一部方針を変更することにしました。これらの変更点や、改善への取り組みについては、弊社CEOによるブログ記事をご覧ください。
帯域幅に関するFAQをご確認ください
コンテンツをVimeoの動画プレーヤーで公開してホスティング時の帯域幅について検討する前に、まずはVimeoの高機能な編集スイートを活用して、動画のカットや映像の結合、動画圧縮、GIFの作成などの編集作業を済ませておくのがおすすめです。