
映画の物語は、非常に多くの動く要素を追うことで展開していきます。また、計画の段階では脚本、演技、演出が最重要視されるなかで、視聴者を引き付けるために使用できるシーン構成は、見落とされがちなテクニックの一つです。
キャラクターを効果的に捉え、シーンに命を吹き込むカメラショット10選を以下にご紹介します。適切なタイミングで使用することで、長編映画やマーケティング動画、あるいはアニメーションの作成などでも、視聴者の関心を引き続けることができます。
このリストは、最も広いフレームから最も近いフレームの順に表示されています。
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知っておきたい10種類のカメラショット
エクストリームワイドショット

このカメラショットは通常、シーンの場所を確立する「エスタブリッシングショット」です。このタイプのカメラアングルは、物語が物理的にどこで展開されているかを思い出させるのに有効であるため、ロケーションを切り替える際には備えておくと良いでしょう。
ビッグワイドショット

非常にワイドなショットで、ロケーションが依然として非常に重要となりますが、被写体もある程度見えています。これは、キャラクターを周囲の環境と結びつけるのに最適です。
ワイドショット

ワイドショットは、ロングショットまたはフルボディショットとも呼ばれます。これらのフレームは、被写体とその周囲の環境をより均等に強調します。キャラクターが風景の中に自然に収まりながらも、フレームをできるだけ多く占めるようにします。
ミディアムショット

ミディアムショットでは、被写体に一歩近づきます。この構図は、ボディランゲージ、ジェスチャー、個性など、被写体そのものを表現します。ほぼ全身が入るこのショットでは、背景ではなく、実際の人物の詳細を見せることを考えます。
ツーショット

同様にミディアムショットにフレームワークされたツーショットには、1人ではなく2人の被写体が含まれます。上記の例からわかるように、どちらもフレーム内に占める割合を同等にします。ボディランゲージや2人の距離は、関係性を伝えるのに役立ちます。
ミディアムクローズアップ

ミディアムショットとクローズアップの間で、より詳細な描写が可能になりますが、ボディランゲージも見えます。通常、ミディアムクローズアップでは、肩から上まで被写体を写します。
クローズアップ

クローズアップショットは、被写体の一部(通常は顔)または被写体に焦点を合わせます。これにより、キャラクターの表情が前面に押し出され、視聴者は感情的な反応を容易に読み取ることができます。
エクストリームクローズアップ

エクストリームクローズアップカメラ撮影は、その名の通り、カメラが可能な限り詳細を映し出します。エクストリームクローズアップはまた、シーンにある程度の緊張感をもたらします。このショットを使用して、コメディー的な要素や緊張感、感情の高揚などを表現できます。このショットスタイルは非常に多用途に使えます。
肩越しショット

このショットは、やり取りしている一人の肩越しから覗き込むように被写体をフレームに収めるカメラテクニックです。2人が会話をしているシーンや激しい喧嘩のシーン(上記例を参照)に最も効果的です。
POVショット

最後のPOVショットは、キャラクターの一人称視点を描写するものです。最も一般的なのは、カメラが被写体の目であるかのように映像化する方法です。
これらは、映画に含まれる数多くのショットタイプのうちのほんの一部です。スキルの進歩やプロジェクトの進行とともに、映像クリエイターとしてどのショットタイプが自分の好みかすぐにわかるでしょう。
カメラの種類や照明のようなピックからフレームレートやシャッタースピードといったトピックに進むと、Vimeoのビデオエディター、動画プレーヤー、動画クロップツール、動画結合機能、ビデオトリマーなどの編集ツールも上手く活用できるようになります。
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*2019年にAmy Hortonが執筆した記事を2021年に更新しました